千夜一夜

人生は短い、それはまるでたった1日のように

PLANETS #shibuya2nd ヒカリエで見た2017年

2017年12月30日、渋谷ヒカリエにて評論家・宇野常寛さんのイベント「PLANETS大忘年会2017」に行ってきました。誰かと共有したい個人的な覚え書きです。見出しは公式情報の各部タイトルより一部引用しました。

 

 

f:id:senyaitiya:20180101202008j:image

 

第一部 政治を振り返る

https://twitter.com/senya_1ya/status/947026716249137152


病児保育のNPO・フローレンス代表の駒崎弘樹さんと、都議会議員おときた駿さんによる2時間。カタカナが飛び交ってついていくのに精一杯でした。初耳だった「キャスティングボート」は決定票を指すそうです。

"casting vote"(英)

広義で、敵対しあっている同程度の力を持つ二つの勢力があり、ある少数の第三者がどちらかの味方をすることによって二つの勢力の勝敗が決定する場合、その第三者を「キャスティングボートを握っている」と表す。

はてなキーワードより)

言論とツイッターの切り離し

印象的だったのはツイッターをどこかで捨てないといけない、という話題。

例えば告発によるWelqの閉鎖には意味があるけれど、その中には堂々と叩ける対象として見ている人もいる。パフォーマンスとしてTwitterを止める人が増えれば、ツイッターで人を叩くのはダサいという流れが作れるのではないか、と。

一個人なのでまだTwitterを続けると思いますが、それでもRTや140字での衝動的な意見表明には注意しています。尺度としては、何かに対してここでひと記事書けるほど意見がまとまるまでは発言できないかなあ…。

コンパクトシティの展望

個人的に熱い、地方と都市のこれからについても。

夕張市でさえ強制移住は行えないのが今の日本、という発言が刺さります。世代交代に伴い中核部への人口集中は進むと思いますが、なかなか資産補填や土地への思い入れのことを考えると強行できることではないと突きつけられました。

文京区がふるさと納税を集めているというお話にはびっくり。地方マーケティングにはわかりやすい特色が必須という訳ではないという例は、半独立モデルへの希望かと思います。

 

第二部 文化を振り返る

冷えピタした川田十夢さんが登場。いわゆるアーティストと分類される方と思いますが、プログラマー的あるいは技術者的に世界を見ていると言っていたのが印象的でした。序盤にあった「坂のアイドル」については、アイドル明るい方にとっては熱い話題だったんじゃないかと思います。

「テキストはちょうつがい」

川田さんが企画の通らなかったと言っていた「課金小説」伊坂さんあたりにやってほしいというのはとても同感でした。伊坂幸太郎さんだと、例に上がっていたお色気ルートはなくなるかなあ。笑

あとスマートフォンが立体的に空間を認識できるようになったという流れで出てきた「空間把握小説」は、情景や感情描写を省いてセリフ中心の傾向にあると言われるライトノベルに近いものかと想像しました。どうなんだろう。
会場での質問に勝手に答えちゃうと、私の好きな映画へのアプローチは人と見ることです。共有できそうな友人に勧めたり、逆に友人の好きな映画を一緒に見て解説してもらうことも。

吸って吐ける地球が展示された際には、見に行きます!

 

第三部 メディアを振り返る

https://twitter.com/senya_1ya/status/947062212471828480

高知からスカイプで出演のイケダハヤトさんと、彼の担当編集である箕輪厚介さんに4る1時間。箕輪さんの手がけているNewsPicksBookの広告、この日の日経新聞朝刊に出てました。不思議な魅力のある

高知には何かしらに特化した人が集まっていて『希望の国エクソダス』のような様を呈しているそうです、希望の国の〜は、高校時代に「はじめての文学」シリーズで序章だけ読んだきりなのでちゃんと読みたい。

イケハヤさんが優秀な若者の例として挙げていた方はこちら。東京と高知で二地域居住生活をしているそうです。

twitter.com

いつまでもアフタースクール | 高校卒業7日前に中退。その後、起業したぼくのオピニオンブログ。

投資の精神的コスト

宇野さんの投資は相場を気にする割に合わないという発言が私の仮想通貨を実行する気になれない理由と同じで、一方的な親近感を持ちました。あと個人的に「億り人」って言葉にどうしてもギャンブル性を感じてしまいます。長期的に持つこと前提なら、相場を気にせず生活していけるんでしょうか。でも宇野コインが実現したら、ちょっと検討しちゃうかもしれない。

イケダハヤトさん自身は、かつて出した本のように「150万円で生きていける」という気持ちを失っていないそうです。仮想通貨での益は個人資産というよりは事業及びコミュニティ維持発展のためのもの、とのことでした。*1

 

2018年はどうあるべきか

ラストは芸人かつジャーナリストで起業家、春からNHK職員というたかまつななさんとの45分。 総括ということもあってか、ふたりの個人的な話題が中心でした。以前PLANETSの生放送ゲストで政治の話をしていたときも見ていましたが、より内面を知れたと思います。あのときの恋愛相談もワクワクしたけど…笑

インターネット浄化運動

遅いインターネットを作りたい、という宇野さんの宣言がありました。それぞれの話題を週間・月単位で大切にしたいというもの。2018年に新しいメディアが実現されることを楽しみにしています。

以上、インターネットの浄化の概念に反しちゃう記事でした。少しずつ書いたので、ゆっくり読んでいただけたら幸いです。

 

wakusei2nd.com

 

これまでの、地方移住に関する記事はこちらです。 

www.senyaitiya.com

 

*1:質疑応答で当ててもらえたのですが、マイク持ってた手が震えました…笑