「バーフバリ 王の凱旋 完全版」は五七五だから語呂がいいよね。
って一緒に見た先輩が言ってました。
キャッチコピーの「願いは叶う。」は何を指してるんだろう。正直にいうと、後半うとうとしながら見てしまったので私はマヒシュマティ非国民です。あと伝説誕生も未見のまま…。
前回1月に完全版でないほう(いわゆる国際版)を見たときも息子バーフバリ対バラーラデーヴァ戦のあたりから疲れを感じてたんだった。そのときの感想がこちら。
完全版を見てから当時書いたものを読み返したら、他の作品のシーンを連想して言及した文が全体の半分くらいを占めていた。やっぱりバーフバリはエンターテインメントの王道表現が詰まってるんだなぁって感じです。
今回は冒頭の「伝説誕生のあらすじ」がなかったのがちょっと悲しかった。日本語ナレーションだったから、日本語版オリジナルだったんだろうなあ。あの勢いの後に本編が始まる感じが好きだったから残念。
言葉の違いとかはあんまりピンと来なかった…。約半年くらい間があって細かいとこを覚えてなかったんだけど、強いていうなら歓声や歌のシーンがちょっと違う感じがしたような。
完全版の一番の見所はやっぱりデーヴァセーナのミュージカルシーンでした。華やかさがぐっと増してて、アクションシーンとのバランスがちょうどよくなった気がする。
それと、バーフバリとカッタッパがクンタラ王国でつがいの鳥を見ながら話すシーンは前回なかったはずなのに既視感があった。「国際版でカットされたシーン」としてどこかで目にしてた気がする。
もちろん映画の内容も変わっていたけど、むしろ変わったのは自分の見方かもしれないです。流血シーンをだいぶ見慣れた。
あの指を切られてから首を切られる一連の流れ(文字だけでインパクトがすごい)、前回は直視できなかったんだけど心の準備ができていたから落ち着いていられました。切り口にモザイクがかかってたことに初めて気がついてびっくりした。終わってから「モザイクだったよね!ね!!」って話してたくらい。
それと家庭関係?についてやっと理解できました。バラーラデーヴァとバーフバリは兄弟じゃなくて従兄弟どうしだったとか。「母親の命を犠牲にして生まれたお前が〜」みたいな台詞(もしかしたら前からあったのかもしれないけど)でようやく実の兄弟ではないことに納得がいった。
ストーリーがわかっていたからか、全体的に高揚感より人間ドラマに目がいった印象です。国母シヴァガミやバラーラデーヴァを始めとする心象の変化や、これまで勢いで見逃していた個々の身勝手な部分なんかが印象に残ったというか。
その身勝手さこそが王族!!って感じなんだけどね。あとは前日から寝つきがよくなくってテンションが低かったせいかもしれない。
国母といえば、「シヴァガミ」と「シヴァ神」が別なの、完全に名前のトラップって感じがします。日本で例えるなら神話を題材にした作品で日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と別でタケルって登場人物が出てくる感じ?
こないだ「ピーターラビット」を見たときもキャラクターの精神的成長について考えたし、去年ハマったキンプリ(KING OF PRISM)もコメディでありつつ人間ドラマだったので、良いコメディは人間ドラマの要素もあるということなんでしょう。
エンドロール後に「マヘンドラが次の王になるの?」「それはわからない、人の世は常に移り変わるものだから」みたいなやりとり(声だけ)が入っていたのが印象深かった。あれってもう続編の予定はないってことのかな。たしかに綺麗に終わった感はあるけど。