千夜一夜

人生は短い、それはまるでたった1日のように

ラブライブ!サンシャイン!!初見の劇場版感想

キングオブプリズムが好きなので、サブタイトルのOVER THE RAINBOWに惹かれてラブライブサンシャイン劇場版を見てきた感想。

アニメは両シリーズ未見で、数年前に少々スクフェスしていた程度でした。「夜空はなんでも知ってるの?」がイベ曲になってたあたりまでかな。ローテンポの曲を延々叩くのが辛いって理由で降りてしまった。。

「元気全開DAY!DAY!DAY!」が好きでルビィちゃん推しだったけど、映画のキービジュアルで皆の私服を見たら花丸ちゃんの魅力にも目覚めた。ロングスカートとアースカラー似合ってるよ〜!リアルで着たい服〜!

劇中の私服も皆おしゃれで感動しました。ヘアアレンジとか、あと花丸ちゃんの眼鏡が序盤と後半で違ってたとことか。もちろん衣装も可愛かったんだけど、ライブシーンでダンスをローアングルから映してた場面は目をそらしてしまった。女子目線だからなんだか申し訳ない気待ちになる。

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前日に公式の動画を2本見て予習しました。1時間で2期までわかる。

www.youtube.com

30分でわかる!これまでのラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ2期Ver. - YouTube

キンプリにも似たような動画があるんだけど、こっちは映画1作めのあらすじが90秒でわかる!と銘打っておきながら4分ちょっとあります。90秒って何秒??

90秒でわかる!劇場版「KING OF PRISM by PrettyRhythm」 - YouTube

 

ここから映画の話。本編前に「フォトセッション」がありました。携帯で写真を撮っていい夢女子…夢男子?コーナー。

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実際に撮った写真です。明るさ設定間違えちゃって背景とか写せなかった。

静止画をバックに流れる千歌ちゃんの台詞、Aquorsの皆といる感じ?と思って聞いてたら観客席に向けての設定だった。静止画に台詞、あと公開期間中に登場キャラが交代する構成は、キンプラで本編前にやってたキャラ2人組でのミニドラマに近いかもしれない。劇場の地域によってペアの登場順が違ってたやつ。

このあとは順当に他の2年生→3年生→1年生と続く感じかな、フォトセッションの進行役の子(曜ちゃんでした)が次に来るキャラなんじゃないかと思う。調べたら2月10日が果南ちゃんの誕生日だったから、関連する内容もありそう。

観客向けコーナーをすんなり受け入れられたのはキンプリで予習してたおかげです(?)あれはプリリズの女の子キャラがシルエットで出てきているけど。 

ラブライブ世界は一切男子が登場しない(という意味で)安心と信頼の世界観だと思っているので、月ちゃんもえっ全然女の子じゃーん、という感じだった。あとで喋って一人称が僕だったのにはびっくりしたけど。

浦の星の他の生徒の中にも、さらにボーイッシュな子出てましたね。わかる、女子高ほんとに学年にひとりくらい性別どっちか迷っちゃう格好いい子いるよね(女子高出身)

統合先の学校で一部の父兄が統合を反対してた、って設定、別に一部の生徒とその父兄が〜って流れで良かったんじゃないかと少し思った。最終的に受け入れる流れで出てきたのは生徒の子達だったし、別に父兄を理由にして悪役を外側に持ってかなくてもよくない?みたいな。

あと6人が砂浜を走ってた場面、これキンプラで見た!と思って超テンション上がった。基礎の体力作りが大切なのは変わらないんだな。

 

2時間ちょっとでストーリーの柱が3本あって、ボリュームに圧倒されました。

①新しい学校と6人でのAquors

②鞠莉ちゃんの母との和解(イタリア編)

③セイントスノーの完結

この①だけのつもりで見に行ったら、②と③もあったので展開のスピード感がすごかった。劇場版あるあるの卒業旅行編とは一線を画した感じする〜〜と思ったらしっかり全員でイタリア行ってたの面白かったな。まあ入場者特典がパスポートを模してたからなんとなく察しはついてたけど。聖地が増えたぞ。

イタリア編は大きい塔を登る時に階段を上がる様子をワイプみたいに出してた演出が好きだったな。あと3年生3人の逃げる場面で急に曲が始まって、1曲歌って踊りきったのはびっくりした。ミュージカルの文法だった。挿入歌の中でもかなり好きな曲です。

最初の方で6人しか出てなかった分、3年生ファンに向けてのサービスシーンなんだろうな。μ'sの3年生はにこちゃんがいたのと比べて、Aquorsの3年生3人は全員お姉さん系だなぁ…と改めて思った場面。(μ'sは凛ちゃんとにこちゃん推しです)あと一応にこちゃんがお家でちゃんとお姉ちゃんしてることは知ってますよ、あくまでアイドルとしてのキャラの話ね。

3年生といえば、セイラさんのAquors評にあった「果南さんのリズム感、鞠莉さんの歌唱力、ダイヤさんの存在感と華やかさは〜」みたいな台詞。歌唱力だけ完全に声優さんの技量だから、他の2人への誉め言葉はただの設定みたいじゃないか…と少し悲しくなった。

ここは声優さんたち知ってたら見方も変わるのかもしれない。

スペイン階段でのライブシーンは、ここでライブをしたら…っていう想像かと思って見てたら本当にライブ始まってて鞠莉ママとの確執もなんとなくふわっと解決していた。若干拍子抜け。原色に近い金髪に真っ赤なコートのお母様と、柔らかめの色の金髪で落ち着いたトーンの洋服の鞠莉さんの対比が良かったな。

月ちゃんがイタリアでのライブシーンをビデオで撮ってたの、これを統合先の学校で見せて…的な伏線かと思って見てたら違ってた。決勝の延長戦のほうでその流れがあったけど。

セイントスノーの場面は、リアちゃんが新しいグループ作ろうとして上手くいかない場面が見ていて辛かった。自分自身が完全に「やっぱり足引っ張っちゃうと思う…応援してるね」って言っちゃう側なので。

ストーリー全体を通して、10代から現在に至るまでいかに何かを成し遂げたことがないかを突き付けられた感覚が強い。フィクションとはいえ皆どうやって折り合いを付けているんだろう、自分とは完全に切り離すべきなのか。これまで何かしらきちんと努力していたら、自分自身と重ねられる場面があったのかもしれない。

他にアイドルもので好きな作品、例えばキングオブプリズムやうたプリなんかはファンタジーやコメディの色が強くてあまり気にならなかったんだけど。同性だから重ねてしまった?でも浦の星の他の子たちについては、語られていないだけで全員にそれぞれの物語があるんだ、って自然と思える。

過去は消えるわけじゃなくて残り続けるんだよ、みたいな台詞も、過去は消えない(消せない)ことにネガティブな印象を持ってしまったし。成功体験のなさ。なんだか暗くなっちゃったな、でもこういう自分の中の行き詰まりはやっぱり自分で解決するしかないんでしょう。資格の勉強ちゃんとしよう。

 

ラブライブ決勝の延長戦でセイントスノーとAquorsのライブシーンを交互に写す演出くるか、と覚悟したけどそれはなかった。さすがにキンプリに毒されている。あと「歌おう、私たちの始まりの歌を!」みたいな台詞で、地球防衛部Happy Kiss!の初単独ライブを思い出した。アンコールで「では最後に聞いてください、僕たちの、始まりの歌です」からOPを歌って締めたのアツかったな。

あと善子ちゃんが中学時代の同級生に受け入れられてた場面でちょっと泣きました。それまでわりと当たりの強かった花丸ちゃんも梨子ちゃんも、からかいつつ嬉しそうだったし。はがない(僕は友達が少ない)も、小鳩ちゃんがクラスメイトに中二病を否定されていなかった場面がストーリーのキーだったりしたな。これはニュアンスが違う気もするけど。

クライマックスの沼津でのライブについては、いや9人でのライブはさっきのが本当の本当に最後じゃなかったんかい、って気持ちもありつつ成功してよかった…3年生3人の存在が6人のきらめきによって具現化したんだね…(?)という気持ちで爽やかに終わった。と感じました。

最後の最後、エンドロール後のシーンがどういうことか全然わからなくて気持ちがそっちに持って行かれてしまった。後から調べたら、ここはアニメのシーンが元になっていたそうです。やっぱりちゃんとアニメを見ないといけないな。