千夜一夜

人生は短い、それはまるでたった1日のように

ピューと吹く!ジャガーは音楽異能バトル漫画である

異能力バトルの漫画が好きです。ヒロアカとか魔王ジュブナイルリミックスとか。でも一番好きな漫画は何?と言われたら毎回ジャガーさんって答えてる。週間少年ジャンプで10年連載していたピューと吹く!ジャガーはただの伝説の不条理ギャグ変態漫画じゃない、音楽異能バトルもあるんだ、という主張。

 

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音楽異能バトル漫画、読みたくないですか。それぞれ違う楽器を持ってて、演奏しているとき能力を発揮できるような。主人公のリコーダー男・ジャガージュン市にはかつて子供に楽器の演奏と特殊能力を叩き込む秘密組織に拉致され、組織の洗脳から覚め抜け出していた…という過去が!ある!現れる組織からの追っ手、新たに洗脳から目覚めた仲間との再会、かつてのライバルから持ちかけられる勝負…みたいな展開もある。わくわくしませんか。全部ギャグだけど。

こんなに熱い設定で徹底的にコメディしてたのすごくない?組織の名前は「そふとくり〜む」です。そふとくり〜む。今後出る可能性があった正統派の音楽異能バトル漫画のネタをひたすら潰してる感がある。フードファイタータベルもしばらく前に完結したし、楽器でマジの異能バトルする漫画の連載始まってほしい。

各キャラの能力、ジャガーさんはリコーダーを吹いているとき友人ピヨ彦の姿を模した巨大な使い魔(みたいなもの)を出現させられます。毎回出すわけではない。あとたて笛を吹いてギターみたいな音出す「笛ギター」を序盤で披露してるんだけどこれは特殊能力じゃないな…。(序盤で披露するけどあとで全然登場しない)

あとはドラム叩いてる間は相手の動きを止められたり、演奏を聴いた相手の時間感覚を狂わせるキャラがいます。相手の能力を奪うのはバイオリン奏者。ドラマー熱血で暑苦しいんだけど、ドラム叩いてる間は相手の動きを止められるほぼ最強の能力がある(って作中でも言われてる)から逆らえない。メジャーな楽器から初めて聞くような楽器まで出てきてちょっと音楽に詳しくなれる気がします、例えばカズー(なんかファーファー鳴る)とか。

基本的に一話完結の中で、組織とか能力の絡む話は体感で全体の3分の1くらいかな。基本は一話完結だけど、16巻の笛タンク(プェタンクって読む)(ペタンクってスポーツの笛版)世界大会をする話は全6話。銀魂とかスケットダンスは長編イコールシリアスだけど、ジャガーさんは何週かけてもひたすらコメディです。6週って雑誌掲載ならひと月半だから、リアルタイムで読んでた人すごいな。

これから読むって方は、音楽バトルはとりあえず置いておいて3巻くらいから読み始めるのがおすすめです。三浦しをん先生がエッセイで爆推ししたエピソードも登場。(これをきっかけに読み始めた)

と言いつつ表紙がいちばん好きな7巻のリンクを貼る。