クリスマスイブに横浜市民防災センターに行ってきました。 体験レポです。
体験ツアー
館内は1時間程度のツアーでまわります。基本的には地震について学びつつ、火災に関する内容もありました。
災害シアター
私と連れの他には幼稚園〜小学校低学年の子どもたちの親子連れが6組ほど、総勢約15人で参加しました。
職員さんの案内によると、災害対策にはイマジネーションとアクションが大切だそうです。例えば、寝室で横になっているとき「どの家具が倒れてくるか」を想像し、突っ張り棒などの対策を取ること。
東日本大震災での映像を交えつつ、関東直下型の前例として1703年の元禄地震が挙げられていました。これまでの周期をみると、また30年以内には必ず大きな地震は起こります、との断言も。
地震シミュレーター
に分けて行われました。各30秒程度。
最初に揺れる台とスクリーンを見たときは以前渋谷で行ったVR体験を連想しましたが、体験すると揺れに連動して看板や食器が落ちる様子に危機感を持ちます。
実際の東日本大震災では、揺れが2分ほど続いたそうです。また早朝に起きた阪神大震災を例に、寝ていて無防備なとき起こる揺れの危険性についても解説がありました。
火災シミュレーター
2階に移動し、火災対策コーナーへ。天ぷら油の火災を想定して消火器のシミュレータを使います。子どもたちは「火事だー!」と叫ぶ練習も。
消火器の使い方、これまで考えたこともありませんでした。基本はピンを抜いてホースを外す行程です。本物はレバーが固いそうなので、いざというとき使えるか不安…。
詳しくはこちらを参照ください。
煙の充満する通路をくぐる練習もありました。ハンカチ毎日きちんと持たなければ。煙、なんだか甘い匂いがしたことが印象的です。
減災トレーニング
ツアーの最後は、戸建ての一階を模した部屋でこれまでの復習を行いました。5,6人ずつのグループに分かれて、職員さんのアナウンスのもと行動。他のメンバーは外のモニターで中継を確認します。
私は最初のグループで、地震の想定でした。次の2組はそれぞれ土砂災害と床上浸水。音響と床への映写で被害を示します。
例えば食器棚の手前の床には割れたお皿が映し出されて、これほど行動範囲が狭くなるのか、と愕然としました。
全グループが体験を終えると、職員さんからのまとめと挨拶がありツアー終了です。
そしてここまでの設備を作れる横浜市、やっぱり市の財政に余裕があるんだなぁ…。在住が小さな市なので、人口規模に伴う公共施設の違いも実感。
大人も学べるスポット
横浜駅西口から徒歩10分、公園の一角にあります。1階ホールではクリスマスコンサートも開かれていました。有事の際にはこのホールが避難場所になるのかな。職員さんには、市外からの参加者にも丁寧に接していただき感謝です。
あとは、人生の節目に何かあると言われる1995年生まれだから卒業に向けて不穏…と話したときに防災センター行ったら?と提案し、クリスマスイブに同行してくれた連れにも感謝。
帰宅して一日明けて、改めて部屋を見直すと倒れてきそうな家具が目につきます。体験を経て見方が変わりました。大掃除も兼ねてこれまで手付かずだった固定策を考えてみます。
大人もしっかり学べる防災センター、お出かけ先にいかがでしょうか。